●7月15日(土)河口湖ステラシアター

ゲスト:加藤登紀子,南こうせつ,

保坂俊雄&エマニアーズ

SEASONS,神部冬馬

スペシャルゲスト:江原啓之

●7月17日(月)NHK大阪ホール

ゲスト:南こうせつ,由紀さおり・安田祥子

 神部冬馬

スペシャルゲスト:江原啓之

 ●メッセージをいただいた方

IUCN会長 バリー・ムーサ

IUCNアジア地域選出理事 赤尾信敏

富士河口湖町長小佐野 常夫

作家 C.W.ニコル

アウトドアライター 天野礼子

漫画家 みつはしちかこ

(敬省略)


THE BRIDGE BETWEEN WORLDS.-IRUKA-

皆様、本日は「IRUKA with Friends Concert」においで下さいましてありがとうございます。
2004年の7月にIUCN国際自然保護連合、初の親善大使に任命され、昨年は第一回目のコンサートを実現する事が出来ました。
この大きな一歩は、沢山の皆様の賛同と協力そして参加がなければ、踏み出せないものでした。
そして「ぜひ来年も・・・」と多くの声をいただき今年もこうして皆様とお逢いする事が実現出来たのです。
ありがとうございます。
今年は本部からも国際協力部門責任者のハンス・フリードリッヒ博士が「イルカwith Friends」を祝福し、参加してくださっています。
こうして季節はめぐり、この一年の間にも様々な形を通して、地球は自らを傷つけ、私達に危機を訴え続けて来ました。そして、それは言い換えればこの傷付いた地球の姿は、私達一人一人の心のあらわれではないか・・・と。昨今の痛ましいニュースを見聞きする度に思います。
この地球も、人々の心も本来の美しい姿を取り戻す為に、音楽はきっと大きな力を与えてくれると信じています。
今宵も素晴らしいゲストの皆様と共に、心を込めて歌います。新羅万象に響きますように。

IUCN国際自然保護連合 親善大使 イルカ


メッセージをいただきました


IUCNを代表して、私たちの大切な友人であるイルカさんに感謝をいたします。
世界中で10億人以上の人々が貧しさと飢えに苦しんでいます。
まずかれらを救うべきで、自然や環境について心配しなくてもよいと言われることもあります。
ですが、無分別に行なわれた漁業は海を空にしてしまい、アマゾンやインドネシアの熱帯雨林は破壊され、16,118種の生きものが絶滅の淵にいます。
温暖化ガスによって地球の気候が変わりつつあります。これまで行なわれてきた自然破壊は、貧しい人々を助けたでしょうか? いいえ、そんなことはありません。
私たちIUCNは、別の道に進むべきだと訴えてきました。全ての人のために自然を見守るという、別の道へとすすむべきだと。
この地球上で最も貧しいと呼ばれる人々は、海からは魚を、川からは水を、森林からは薪を得るという自然に密着した生を送っています。
自然を守り保全することは彼らをきっと助けることでしょう。
そして、美しい風景が失われた、我々に驚異と感動を与えてくれる野生生物が消えた、そんな世界に住みたいと思うでしょうか? いいえ、そんなことはありません。
皆さんは皆さん自身とこの星に生きる全ての命を、自然保護を支えることによって救う事ができます。
そうすることで、きれいな空気を吸い、きれいな水を飲み、日々の糧を得ることができるのです。
今夜は、単なる素敵な歌手の素敵なコンサートではありません。貴方が、この地球を美しい緑の星に変える、未来を変える、始まりの瞬間になることでしょう。
IUCNは、イルカさんによる私達の活動の支援に心から感謝を述べるとともに、皆さんが、このコンサートを楽しんでいただけることを心よりお祈り申し上げます。

IUCN会長 バリー・ムーサ


イルカさんがIUCN親善大使に就任してちょうど2年。
以来、コンサート、TV・ラジオ、新聞雑誌で、IUCNの使命である自然保護の重要性を語り続けて頂いています。
世界のたくさんの動植物が絶滅寸前にあり、昨年発表されたホッキョクグマの例は世界的に大きな反響を呼びました。
イルカさんの活動を通じて、IUCNの役割への理解がますます深まることを期待します。
昨年に続く親善大使二度目のコンサートの成功を祈念します。

IUCNアジア地域選出理事 赤尾信敏


本日は「イルカwithFriends」にお越しいただき、誠にありがとうございます。
 当町は富士山の豊富な大自然と共有しながら、古くから続く観光事業に対して、文化的側面を入れ、ソフト事業に積極的に力を入れて参りました。今年3月には、上九一色村と合併し、河口湖・西湖・精進湖・本栖湖・富士北麓四湖が一つとなった新生「富士河口湖町」が誕生し、それぞれに自然の魅力を十分に引き出しながら心と体にやさしいエンターテイメントスペースとして益々その役割を負っていきたいと考えております。その中心拠点として位置づけている河口湖ステラシアターでは数々の企業事業を展開し、これまですばらしい音楽シーンのお手伝いをさせていただきました。昨年イルカさんの単独野外コンサートをご一緒させていただき、またすばらしいゲストの方々もイルカさんを通じてお迎えすることができました。今回もゲストに加藤登紀子さん、南こうせつさん、またスペシャルゲストとして江原啓之さんをお招きして行われるコンサートが実現できる運びとなり、関係者一同大変光栄に感じております。また、国際自然保護連合、初の親善大使として、富士山の環境保全啓蒙活動の重責も担われているイルカさんとご一緒し、その活動を多くの人に知ってもらうお手伝いもさせていただければと思っています。
最後に夏のすてきなひと時をイルカさんのすてきなステージで、心温まる時間を楽しんでいただければ光栄です。最後までごゆっくりお楽しみください。

富士河口湖町 町長 小佐野常夫


僕は、イギリスはウェールズ生まれのケルト系日本人。長野県の黒姫山のふもとに棲んで、「アファンの森」を20年間つくり続けてきました。
ひとり一人が自分の足もとで、たったひとつだけでもいいから、今までとちがうことをやり始めてみようよ。 


C.W.ニコルプロフィール
長野県黒姫県在住。カナダ水産調査局北極生物研究所や淡水研究所の主任技官。環境保護局の環境問題緊急対策官。
1980年以来長野県に居を定め、独自に森の再生活動に取り組んでいる。日本の自然破壊を憂い、様々なメディアで日本の現状を訴え続けている。
2005年名誉大英勲章を授与。


1988年からは"川仕事"(川のために働くこと)を続けてきましたが、2000年からは"森仕事"も始めました。
2008年7月に養老孟司氏、C・Wニコル氏らと共に「日本に健全な森をつくり直す委員会」をつくり2009年9月に新政権に手渡した提言書「石油に頼らず、森林(もり)に生かされる日本になるために」が生かされ、林野庁が「森林・林業再生プラン」をつくって、゛林業再生゛が進んでおります。

天野礼子プロフィール
中学、高校、大学を同志社に学ぶ。国内外の川を中心に"森・里・海"を歩く。1988年より文学の師・開高健とともに長良川河口堰反対運動に立ち上がり、"川の国"のダムの警鐘を与える国民運動に育てた。近著に「゜林業再生゜最後の挑戦」(農山漁村文化協会)
「石油に頼らない」(養老孟司氏との共著・北海道新聞社)「有機な人びと」(朝日新聞出版)


イルカさんの歌声は自然界からのメッセージ?
 イルカさんの歌声をきいていると、あるときは、森の中にいるような・・・木の声や水の声、鳥やけものの声、草花の声・・・自然のあらゆるものが声を発し、うたっている。そのつながりのひとつに自分もいてうたっているような心地よさを覚えたりします。で、大好きです。

みつはしちかこプロフィール
1941年茨城県生まれ。´62年4コマ漫画「小さな恋のものがたり」初連載。
単行本は1~40。その他、家庭漫画「ハーイあつこです」1~20、「わたがしふうちゃん」1~6、「アララさん」1~2、その他エッセイ、誌画集など。
´77年「小さな恋のものがたり」で日本漫画家協会優秀賞。